「舞」。熊野地方の獅子舞のルーツともいえる構成になっています。

 

舞の後半部。旧社の2基の石祠に向かって奉納されていました。

 

 平成16年7月1日に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に指定された記念式典として、同月4日(日)午後1時30分から熊野本宮大社旧社地・大斎原(おおゆのはら)にて国指定重要文化財「伊勢大神楽(いせだいかぐら)」の奉納公演がありました。

 伊勢大神楽は歴史が深く、熊野地方の獅子舞のルーツともいえる伝統芸能で大道芸の原点ともいわれ、獅子舞を「かぐら」と呼ぶのは全国的にこの伊勢大神楽の流れをくんでいるものが多く、江戸時代には伊勢神宮の御札を配りながら全国各地に広がっていったといわれています。


 
伊勢大神楽の構成は主に「舞」(獅子舞)と「曲」(放下芸)の2つで出来ています。 「舞」は伊勢の「御頭神事」にルーツがあるといわれ、魔を祓い清めて家や竃などをお祓いするもので、「曲」は「放下芸師」と「チャリ師」が掛け合い万歳のように語りながらざまざまな芸を展開してゆきます。

 そして舞の終わり頃には獅子が観客の頭を噛んで"頭噛みのお祓い"をし、噛まれた観客は100歳まで生きられるご利益があるとのことでした。

 公演の終了後は奉納公演を終えられた方々に石祠の前で(くき)宮司から感謝状が贈呈されました。

 

 

 

放下芸前半部。たくさんのお椀を棒の上に乗せたものを口で支えながら笛を吹いたりする芸が披露されていました。 放下芸後半部。刃物を高く放り投げながらお手玉のように扱っていました。祝いの式典にふさわしい晴れやかな公演でした。

参考文献:日本ビクター発行・小沢昭一著「日本の放浪芸」

2004.7.4 記
 

 
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