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平成16年3月31日午後2時から、熊野本宮大社本殿(証誠殿)前で伝統芸能の平家琵琶伝承者による奉納演奏が行われました。曲目は「平家物語 巻十」から「熊野参詣」が演奏され、(翌日は那智勝浦町の那智補陀落山寺で『維盛入水』を演奏予定)本宮にはかつて琵琶法師の総本山であった「大智庵」もあり、平家の落人伝説も多く残されている熊野の地での、意義深い演奏でした。 平家の人々の御霊を鎮魂し、平家の物語を語り継いできた、平家琵琶。その貴重な伝承者の方々の中でも第一人者といわれる後藤光樹さん(80歳)をはじめ梅田和子さん(62歳)、入沢美栄子さん(55歳)の3名は平家物語ゆかりの各地で演奏をされてきて、熊野本宮大社で奉納されるのは初めてのことだそうです。 |
「漸々さし給ふ程に岩田川にも着き給ひぬ 此の川の流れを一度も渡る者は悪業煩悩無始の罪障も消ゆなるものをと 頼もしうこそ思はれけれ 日数ふれば本宮証誠殿の御前に参りつつ 静かに法施参らせて 終夜御山の様を 拝み給ふに心も詞も及ばれず・・・」(平家物語より) 境内にはしだれ桜が咲き、平維盛(これもり)が熊野三山を巡った時から約800年の時を経て、維盛の熊野参詣の物語が平家琵琶により語られた、まさに歴史的に貴重な奉納演奏でした。
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