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猪鼻王子は湯川王子から3.8km、発心門王子からは0.8kmの距離にあり、音無川上流の三越峠から発心門王子の間、町道・道の川線(舗装されていない土道です)を歩いて行くと途中に「猪鼻王子」と書いた青い道標があり、その脇にある道を0.1km下りて行くと、檜の林に囲まれた中(本宮町三越1811)にあります。 社殿は町内の三里神社に合祀されているので現存しませんが緑泥片岩(りょくでいへんがん)に「猪鼻王子」と刻まれた石碑があり、この石碑は江戸中期に熊野古道と王子社の復興を願って、六代目紀州藩主・紀伊宗直が寄贈したものです。建仁元年、藤原定家の「御幸記」には後鳥羽上皇も参拝した旨の記述があり、上皇はこの音無川上流で 「はるばると さかしき峰を分け過ぎて 音無川をけふ見つるかな」 と歌を詠んだといいます。町道・道の川線に戻って三越峠方面に500メートル程歩くと、明治期に端唄「紀伊の国」に歌われて有名になった船玉神社があります。 |